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川口 宗彦 |
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| かうひいや焙煎工房として、珈琲の生豆を煎る作業場を設けてから、今月でちょうど一年になる。 一度に5キロ、カップにして500杯分をローストする。500人の人々がカップを口にし、この釜の珈琲の仕上がり具合に、うまいまずいの評価をする。 一釜一釜が、緊張の連続。何とか一年が過ぎ、カップの香気も日に日に増しつつある。 そんな中、遠方より珈琲店志望の人が来店してくる。「ここではブルーマウンテンはないの?」という『ブランド志向派』や「お宅の抽出はなぜサイフォンでないの」という『抽出こだわり派』、そして「オールドビーンズ(生豆の状態で数年熟成させ焙煎する方法)は置いてないの」という本格派などなど、その知識には当方もたじたじ。 知識のありったけを語り、珈琲の奥の深さを、そしてその魅力を、自画自賛も含め長時間の珈琲談義。ついつい意気込み、嗜好品の飲料ゆえ、「うまい、まずいは人それぞれの味覚判断、互いの主張を尊重しましょう」と結論づく。 いずれも、おいしい珈琲を追求しようとする。その熱意が、コーヒーの魅力そのものなのかもしれない。 |
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