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川口 宗彦 |
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| 10月1日はコーヒーの日。秋風漂う今が珈琲の一番おいしい季節。そのおいしさを自ら作りたいと、珈琲の生豆を譲り受けたいという珈琲愛飲者が増えている。焙り方についてはその都度説明を加えるが、自分の求める珈琲にはなかなか出合えないらしい。珈琲の焙煎はご飯を炊くのと同じ。スイッチを入れれば自動的にそれなりの珈琲は仕上がり、充分鮮度のある珈琲は得られる。がしかし、寿司屋のシャリを炊こうと思えば、それなりの技術と勘が必要とされるように、あるいは中古カメラの収集家とオートシャッターとの画質の違いに見られるように、その違いはどこか似ている。がしかし着実にいろいろの分野で、自分の手で本当にいいものを作りたい、味わいたいと願う人々が増えているという事は楽しい。職人的に物作りに、味作りにこだわり、職人気質という質を量に変えようとしない入門珈琲愛飲家が、珈琲の季節に香りをさらに豊かにしてくれている。 | ||
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