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川口 宗彦 |
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| おいしい珈琲(コーヒー)を飲むまでに、私たちは、グラインドからの抽出をはじめ、さまざまな行程と試行を重ねる。そんな珈琲も、最後は一個のカップに注がれる。今日は、コーヒーシーンに欠かせないカップの話を紹介する。 器は陶器、磁器に大別されるが、コーヒーカップは磁器が好まれている。特に「ボーンチャイナ」は琥珀色の液体をさらに輝かせてくれる。 国別でコーヒーカップの有名な銘柄をみると、英国ではミントン、ドルトン、ウェッジウッド、ドイツはマイセン、ローゼンタール、デンマークはロイヤルコペンハーゲン、フランスはセーブル、リモージュ、イタリアはジノリなど、数えきれないほどある。 珈琲行脚の折、そんなカップと出合うたび、収集したい願望にかきたてられるのが常だったが、高価さや壊れやすさ、種類の多さにいつもあきらめていた。 十一月に渡英した際、これは二度と出合うことはないであろう逸品を手に入れた。それは、かつて輸出品としてのみ生産されたという日本の名品オールドノリタケと、ドイツの古都ドレスデンのコーヒーカップだ。いずれも、その感触、絵柄は一杯の珈琲を最良のものに引き立ててくれている。 |
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