![]() |
||
|
川口 宗彦 |
||
|
|
||
| 厳しかった残暑も過ぎ、秋風漂うこのごろ。いよいよ珈琲(コーヒー)のおいしい季節の到来だ。 この季節、珈琲がおいしいと感ずるわけは単純だ。 夏場の珈琲は爽快感を求めるため、苦味の効いたローストで、しかも酸味を消すブレンドをアイスで味わう。アイスは香気(アロマ)を楽しめず、単純な苦味だけの珈琲で夏を過ごす。 いよいよ秋風にコーヒーの別名ホットをホットで味わう。香気が立ち上がり、コーヒー本来の香気が漂う。 しかもこの季節、夏場のロースト方法、ブレンド方法が一変し、酸味をほのかに残す方法(浅いり)に変わる。アロマ、苦味、酸味の一体となったバランスのとれた本格珈琲の季節の到来だ。十月一日が「珈琲の日」と言われるゆえんもこの辺りにあるのだろう。 さてそのコーヒー豆のロースト技術、初めて名人の門をたたき、ぜひその技術を修得したいことを懇願すると、「コーヒーローストの道は二十年でやっと一人前、しかもその技は人から教わるものではない」と激励されたのを昨日のように思い出される。 あれから二十五年が経つ。たかが珈琲、されど珈琲だ。 |
||
| 珈琲行脚トップに戻る>>> |
(C) K's ANTIQUE all rights reserved. |