K's ANTIQUE店主
川口 宗彦
英国のコーヒー
 ひとつの道にこだわる凝り性の人には、どうやら物の収集癖があるようだ。たとえば茶にかかわる茶道具のように。
 今年一月渡英の折り、収集しきれなかったコーヒーにかかわるアンティークを何とか手にしたい一心で、九月中途再び英国へ。
 40の手習いで得た片言の英語を武器に各都市を回る。コーヒーポット、ミル、カップ、スプーン、あるいはコーヒーを演出するために出来たであろうテーブル、カップボード、椅子など、かつて英国でコーヒーハウス全盛のころの証しである品々と出合い旅の途中のアクシデントでは英国人のやさしさに助けられ、ますます英国とコーヒーが好きになる。
 さて主役のコーヒーはというと、そのほとんどはパブあるいはファーストフードの脇役としてあるのみで、鼻をきかせ歩いた割には収穫ゼロ。が、とある田舎町で飲んだ紅茶の香気には目からうろこの落ちる思いがした。さすが紅茶の国である。
 ともあれ、コーヒーの抽出技術においてはやはり日本が最高のようだ。秋風に香気が立ち上がる珈琲は今が旬。10月1日は珈琲の日でもある。

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