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川口 宗彦 |
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| かつて食のグルメのブームがあった。グルメという言葉のニュアンスには、食通や高級志向、本物、こだわりというイメージがあった。 遅ればせながらコーヒー界でもグルメコーヒーが静かなブームを呼んでいる。 グルメコーヒーを説明してみよう。(1)高品質で品種三大原種の高級品とされるアラビカ種であること、(2)生産量が少なく稀少価値のあるもの、(3)店独自で焙煎されたものであること。 通常産出国及び出荷港で呼ばれるコーヒーをさらに奥深く追求したコーヒーがグルメコーヒーなのである。 タンザニアならキリマンジャロ、中でも特定の高地で産出されるごく少量のスノートップは芳醇で甘い風味がする。 モカならマタリ。中でも独特のモカ臭とワインのような風味を持つバニーマタルなどである。 食のグルメと違い調理で味加減ができないコーヒーは、生豆の選定と焙煎がすべてを決する。さびしさときびしさが同居するこだわりだ。 寒さが身近になっていくこの季節こそ、えも言えぬ五感にしみわたるグルメコーヒーと出合ってほしい。 |
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