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川口 宗彦 |
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| 昨年暮れに、お歳暮でいただいたという『ブルーマウンテン』を持参したお客様に、「少しずつ大切に飲んでいるんですが、どうしてもおいしい珈琲にならないんです」と、相談された。 「淹(た)て方が悪いんじゃないかと、あれこれ器具や水、温度まで確認して。缶底の賞味期限を見ると、あと数カ月もあるし」と首をかしげる。 が、しかし、珈琲豆本来の持つ特質を最大限に活かし、五感に運んでくれるのは、焙(い)り豆にして一週間が限度である。銘柄による産地珈琲の嗜好を語る前に、まず鮮度。鮮度の良い珈琲は、体に優しい。良い珈琲であれば、サイフォンでもドリップでも、もちろん、砂糖なし、ミルクなしでも「香り高い素晴らしい珈琲を堪能できる。焙煎室から小走りになった。「お客様、これ焙りたてのコロンビアなんです。明日飲んでみて下さい」と。 『焙(い)って三日、挽(ひ)いて三分、淹(い)れて三十秒』。新鮮で体に良い珈琲の条件だ。 |
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